この8月より当クリニックでは、なかなか健康診断を受ける機会がない、といった方を対象にした人間ドックを始めました。内視鏡で行う胃がん検診をはじめとして、大腸がん、肺がん、(女性の場合は、乳がん、子宮がん)等のがん検診を行い、高血圧・高脂血症・糖尿病などの生活習慣病のチェックを行います。動脈硬化は、眼底検査で細動脈の状態を判定します。実は、人間ドックの導入に際して、眼底検査が最も苦労しました。キャノンの眼底カメラを購入、眼底写真の撮影の猛特訓、撮影された写真を眼科医に診てもらうための交渉、といろいろありました。これを可能として、かなり充実した内容となりました。朝の8時30分、腹部エコー、胃内視鏡から開始し、11時頃には終了します。1日1名限定です。終わってから、おいしい昼食を食べて、午後からまたお仕事などに気持ちよく頑張ってみてはどうですか。(昼食は出ませんので、お間違いなく・・・)ご負担の料金は、できる限り低めにしました。お勤めの方などは、加入している健康保険組合から補助金が出る場合がありますので、問い合わせてみてください。ご関心のある方は、内容を記載したパンフレットがありますので、受付にお尋ねください。この人間ドック、トップバッターとして、私自身が受けてみました。(もっとも、胃カメラだけは自分ではできませんが。)自分の健康状態を知る良い機会となりました。
夏らしい暑い日が続いています。皆様、夏という季節を気持ちよく感じながら、元気にお過ごしください。
千葉県庁の近くに「Qiball(きぼーる)」という科学館が、今年10月にできたのをご存知ですか。その中にプラネタリウムがあり、どうも1000万個を越す星が投影されているということで、早速行ってきました。私は、1986年のハレー彗星の接近、2001年のしし座流星群の出現など、話題になる宇宙ショーがあると、夜を徹して見に行くいわば「しろうと・野次馬天文家」です。そのプラネタリウム、わずか45分の投影ですが、満天の星もさることながら、ナレーションのお姉さんの声と、癒される音楽で、半分は寝入ってしまいました。その3週間後、タイトルの違うプラネタリウム投影に再度行ったのですが、またまた寝てしまいました。寝入って見逃したというよりも、とってもいい気持ちになって帰ってきましたので、それなりに入った甲斐はあったかな、などとひとり思っていました。私にとっては気の安らぐ場所となりました。
本年最後のクリニック便りとなりました。皆様、あわただしく感じる年の瀬ではありますが、1年間精一杯やってきたのですから、年末年始はできるだけゆっくりとお過ごしください。そして、新たな活力をもって、新年をお迎え下さい 。
開院以来の乳がん検診受診者は、現在900名を越えました。マンモグラフィの精度管理には、十分な時間をかけて行わなければいけません。当院の放射線技師が、毎朝ファントムという乳がんに見立てたいくつかの微小な模型のようなものをフィルムに写して、写るべきものが撮影されているかのチェックをしてくれています。昨年に撮影したマンモグラフィのフィルムをマンモグラフィ検診精度管理中央委員会に提出し、検診マンモグラフィとして適切であるとの評価を得て、本年2月にマンモグラフィ画像認定施設としての施設認定を受けました。花見川区では、初めての認定医療機関となりました。今後も、私や放射線技師が中心となり精度管理の維持に努めていくことをスタッフ一同心がけていこうと思っています。
今年は、なんだか例年の冬に比べてとても寒く感じるような気がします。でもきっと、以前寒かったことは忘れて、「今年は寒い」と言っているのかもしれません。2月も後半となり、あと1ヶ月もすれば、桜のたよりも聞ける時期になりますね。日本人は皆、桜が咲く頃の春に対する共通の想いがあると思います。皆さん、楽しみにして春を待ちましょう。
「チーム・バチスタの栄光」という医学ミステリー小説を読みました。2006年「このミステリーがすごい」の大賞を受賞、すでに映画化もされ、マスコミにも取り上げられていましたので、ご存知の方も多いと思います。連続して起こる謎の術中死、医療過誤か殺人か。テンポの良い展開で、キャラの立つ人物設定、それでいてスリリングでリアルな医療現場の描写と、夜はソファでうたた寝をきめこむ私ですが、それを忘れて一気に読んでしまいました。この小説の作者、海堂尊はペンネームですが、現役の勤務医であり、私と同じ千葉大学出身で、外科医(彼は第1外科、私は第2外科)です。小説の中に出てくる、「市内で一番標高が高い、小高い丘に建つ大学病院」の表現は、まさに亥鼻山の千葉大学病院を連想してしまいます。また、チーム・バチスタの所属する臓器統御外科という名称も、作者の出身である第1外科は現在、臓器制御外科とよばれており、大いにそれを意識していることと思われます。大学病院の現状、医療訴訟の問題にも触れており、単なるミステリー小説とはいえないところが感心させられました。関心のある方は、読んでみてはいかがですか。映画も観たのですが、こちらは★★★☆☆位でした。余談ですが、映画やテレビになったあの「白い巨塔」(山崎豊子作)、舞台となったのは千葉大学だったという話は、ご存知でしたか。
当クリニックも開院以来、1年半が経ちました。内視鏡検査が、すでに1000件を超えました(上部:861件、下部:153件)。毎朝のこととなった1件目の検査終了後、「すぐ洗浄して」という私の声に、スタッフも悲鳴をあげながらも、せっせとスコープの洗浄に入っています。午前9時の診療開始前に上部2件を行ないますので、検査終了後には朝食を食べて、それから会社やご家庭のお仕事ができ、1日を有効に使うことができると思います。乳がん検診者は1100名を超え、マンモグラフィとエコーの精度管理に益々努めていく責務を感じています。開院以来、乳がん検診の予約枠を徐々に増やしており、日本で増えている乳がんの早期発見のために、多くの方に受診していただければと思っています。
先日の5月29日、千葉乳がん診療地域連携協議会が発足しました。その目的は、乳がんの地域連携をさらに普及させて、診断から治療、さらに術後の経過観察までを地域が一体となってみていこうというものです。例えば、乳がんの診断となった患者さんを、すみやかに県がんセンターなどの基幹病院で手術し、術後は患者さんの地元でガイドラインにそった治療と経過観察をしていこうというようなことです。この協議会は、千葉県がんセンターの山本尚人先生が中心となって代表世話人をされており、私も世話人をすることになりました。術後経過観察をしていく患者さんが、不安なく通院できるためには、術後の長期にわたるホルモン治療や再発の有無の検査を、エビデンスに基づいた最新の知見を元に過不足なく行なうことが重要になります。協議会発足時にも、術後経過の検査のガイドライン作りに最も多くの時間を費やしました。現在、私のクリニックには約60名の乳がんの術後患者さん(数名は手術されていない方もおられる)が来られています。皆さんとっても明るく、元気に来院されています。そういう触れ合いが、私自身の原動力にもなっています。今後も、千葉県の乳がん診療の発展向上のため、微力ながら尽くしていきたいと思います。
もちろん、「がん」を見つけることばかりが目的ではなく、症状をきたす良性疾患の多くも検査をして見つかるケースが多々あります。問診や身体の診察(触診や聴打診)から得られる情報(理学的所見)は、大変重要ではありますが限界もあり、消化器や乳腺の診療には、やはり内視鏡や画像診断が欠かせません。今後も、ためらうことなく必要な検査は即時行なっていこうと思います。よく、待合室には患者さんが待たれているのに、診察室には誰もおらず、し〜んと時が10分、20分と過ぎていることがあります。この場合のほとんどは、奥の部屋で急性疾患の患者さんの診察か検査をしているか、急な外傷の患者さんの縫合処置をしています。待たれている皆様には申し訳なく常々思っておりますが、目の前の急性の患者さんの解決なしには前に進めず、ご容赦のほどをお願いいたします。